メディアリテラシー

受け取り手がしっかりしていないと簡単に考え方を植えつけられてしまう。
正しいという人がいれば間違っているという人もいるわけで、どちらの意見も把握した上で議論するのが大事だし、両方の意見をどんなバランスで紹介しているかということを認識してその媒体の全体的な指向性を理解することも大切。
本当に大事なことを知らせず表面的な内容や全くお門違いな議論で受け取り手の感情を一方に持っていこうとするような記事はよく見かけると思います。

それから少し矛盾するようだけど最近考えているのは、一つの考え方に凝り固まるのは間違いだ、と批判する事は、それはそれで間違っているんじゃないのかなということ。世の中には一つのことしか信じない人や一通りの考え方しかしないような人がいることもあるわけで。多様な生き方や考え方をよしとするのならば、そういう人のことも認め尊重することも大事だなと思ってます。

結局は全部一緒のことなんだけど。

惜しみなく

久しぶりに読書しています。
読みかけの本がたくさんになってしまっていたので読みきっていこうと思っています。

最近は有島武郎の「惜しみなく愛は奪う」の続きを読んでいます。
今日読んだ所にもとても自分に共鳴することが書いてありました。

習性的生活はその所産を自己の上に積み上げる。知的生活はその所産を自己の中に貯える。本能的生活はその所産を捨てて飛躍する。

本能的生活!!

共感する

有島武郎の「惜しみなく愛は奪う」という作品を読んでいます。
自分と世界との関係についての彼の考察が書かれていて、とても共感することが書かれていたりはっとすることが書かれていたりします。

たとえば過去についての考察

….ただ私はそれらのもの(過去)を私の現在から遊離して考えるのを全く無益徒労のことと思うだけだ。それらのものは厳密に私の現在に織りこまれることによってのみその価値を有し得るということに気が付いたのだ。

当たり前のことだけど、普段改めて考えたりすることがないことについても触れられていたりするので、読んでいてとても面白い。少し読み進むたびに立ち止まらないと思考がついていかないのだけれど。

31

私は時間の本を読む

すべてが書いてあるので何も書いていない

私は昨日を質問攻めにする

-谷川俊太郎「六十二のソネット」31から抜粋

この部分がとても印象に残っている。