先週の土曜日、友達がリサイタルで何曲かピアノだけのソロを演奏したんだけどすごくよかった。 スタンダードを弾いていたからその点では完全な即興とは言えないけど、たった一人で真実と向き合っていくっていう過程はなんというか聴いていて、見ていて感動を覚える。
おなじフォーマットでも嘘で塗り固められた演奏は何も与えてくれない。
エゴや情けや偽りの優しさでだした音は結局本当の意味を持たない。
僕はジャズや即興音楽のaesthetics(美学)はどれだけ自分(もしくはそれ以上の存在)と向き合えるか、どれだけ世界の本質に近づけるかというところにあると思う。なのに違う所に価値を置いてしまっている人が本当に多いと思う。どれだけ有名なだれかみたいに演奏にできるかどうかっていうのはどうでもいい。一人の音楽家が成長の過程でそういう段階を経るのは悪い事ではないと思うけど。
そんな事を考えたあとにキースのダークインターバルズを聴いた。
本当のことしか弾いてない。