卒業

高校3年
大学1年
専門学校2年
大学3年
大学院2年

合計11年、足掛け12年。義務教育を終えてから長い歳月でした。
ずっと応援してくれた家族に心から感謝。

今日は大学院の卒業式でした。
バークリーの3年に比べて本当に辛くて長い二年だったけど、全て終えて今振り返ると良い二年だったと思います。
日本から母と妹が式に出席してくれました。
家族のいる卒業式はただそれだけで全く違う心境になりました。
本当に嬉しかったです。

言葉の魔術師

そのやさしく高貴な不在は、あらゆる実在にもまして瑪耶の在り方を証拠だてるいちばんにうつくしい手段だ、と。
—三島由紀夫「苧菟と瑪耶」 より抜粋

いないからこそ逆にその存在を強く感じる。
こういう感覚大事にしたい。

ソロ

先週の土曜日、友達がリサイタルで何曲かピアノだけのソロを演奏したんだけどすごくよかった。 スタンダードを弾いていたからその点では完全な即興とは言えないけど、たった一人で真実と向き合っていくっていう過程はなんというか聴いていて、見ていて感動を覚える。

おなじフォーマットでも嘘で塗り固められた演奏は何も与えてくれない。
エゴや情けや偽りの優しさでだした音は結局本当の意味を持たない。

僕はジャズや即興音楽のaesthetics(美学)はどれだけ自分(もしくはそれ以上の存在)と向き合えるか、どれだけ世界の本質に近づけるかというところにあると思う。なのに違う所に価値を置いてしまっている人が本当に多いと思う。どれだけ有名なだれかみたいに演奏にできるかどうかっていうのはどうでもいい。一人の音楽家が成長の過程でそういう段階を経るのは悪い事ではないと思うけど。

そんな事を考えたあとにキースのダークインターバルズを聴いた。

本当のことしか弾いてない。

リサイタル週間

先週は通常の授業に加えて友達のリサイタルや自分のリサイタルがあったので火曜から土曜まで毎日NJまでいってました。毎日往復3時間は少し疲れます。

でも、どれも楽しく出来たのでよかったです。

入学当初は終わりがすごく遠くに感じた2年間だったけど、あと一ヶ月ほどで卒業です。
残すは、前のセメスターに書いたJoey Baronの論文についてのレクチャーと、彼をテーマにしたトリビュートリサイタル。

やるからにはいいものを残したいです。

いい音楽を生で聴けたあとはモチベーションが上がります。

Latcho Drom

友人に教えてもらってロマの人々のドキュメンタリーを見てます。
ロマというのはジプシーと呼ばれる人の中でも北インドを源に中東欧、さらにスペイン辺りまでに広がって生活する人々です。
このフィルムはすごくいいです。英語のサブタイトルすらないから何言ってるか、何を歌っているのか全然わかんないけど、表情や声色でいろいろわかる気がする。

音楽がやばい。ここではpart 1だけ紹介しますが、part 6の後半とかpart 7の始めの所とか好きです。でも全部いいです。

この少女?少年?が演奏している木の板みたいな楽器が欲しいです。